日本一のキャリアコンサルタントに聞いたキャリアを考える3冊
□Introduction
ヘッドハンター・サミット2010において、「日本ヘッドハンター大賞」の
コンサルティング部門において、大賞であるMVPを受賞した
日本一のキャリアコンサルタントである渡辺秀和さん。
今回は渡辺さんに「起業」というキャリアの考え方、
及びキャリアを考える上で大切な示唆を与えてくれる書籍をお伺いしました。
起業家になるということは、上手にキャリアを設計すれば、それほど難しいことではありません。
また起業家として成功するためにも、キャリアを上手に設計しておくことが大切です。
代表取締役社長 CEO
1971年生。東京都出身。
一橋大学商学部卒業後、株式会社三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)戦略コンサルティング部門に入社。入社4年目にはプロジェクトリーダーへ同社最年少昇格。2002年よりキャリアコンサルタントへ転身。有名人材紹介会社にて、5年連続No.1キャリアコンサルタントとして活躍。2005年より同社パートナーに就任。
2008年、株式会社コンコードエグゼクティブグループを設立。代表取締役社長
2010年、ヘッドハンター・サミット2010において、日本一のキャリアコンサルタントを決定する
「日本ヘッドハンター大賞」のコンサルティング部門において、大賞であるMVPを受賞。
戦略系コンサルファームをはじめとするコンサル業界やファンド、
事業会社経営幹部へ数百人に及ぶキャンディデイトの転身を支援。
■ サラリーマンから経営者へのシフト
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①『金持ち父さん 貧乏父さん』
世の中に何かを仕掛けていくためには、相応のスキルと資金が必要です。
ところが、日本のサラリーマン生活では、真面目に頑張っていても厳しいのが実態です。
会社の都合で配属が決まり、それに応じて得られるスキルが決まっていきますし、
たとえ昇進を重ねたとしても、一般企業のサラリーマンの収入はそれほど高くはなりません。
このような環境の中でスキルや資金を獲得していくのは容易ではなく、
仕事を続けているうちに、気がついたら定年間近ということが殆どです。
この本には、そのような毎日から脱却するための考え方が書かれています。
すなわち、サラリーマンから経営者のヒエラルキーにシフトするというものです。
何も一流の経営者にならなければならないということではありません。
そもそもサラリーマンというヒエラルキーを抜け出すという“視点”をもっているだけで、
スキルも資金も獲得しながら安全に自身の志を実現するためのキャリアパスを拓くことができます。
物事を真正面からマジメに考えてしまいがちな方には、特にお薦めしたい一冊です。
■人生におけるキャリア戦略
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②『30才からの成長戦略』
人生で何かを成し遂げたいと思ったら、自分の人生におけるキャリア戦略が重要です。
「気合」だけでビジョンを成し遂げるのは困難であり、企業経営と同様に戦略が求められます。
したがって、キャリア戦略づくりには、自分の人生そのものについて考える必要があります。
しかし、キャリアと言うと、英語やITの勉強を始めたり、資格試験を受け始めたりと、
目先のスキルの獲得に走り出す人が多いのですが、それは戦略ではなく戦術です。
人生の方向性によって就くべき職業が変わり、それによって得るべきスキルも変わります。
つまり、人生の全体像をじっくり考えてキャリアを設計する戦略が必要なのです。
この本は、自分に必要なものを峻別して人生を設計する戦略論について語っています。
戦略の本質である「捨てる」ということの重要性について分かりやすく書かれており、
誰もがすぐにでも実践可能な考え方に落とし込んでいるので非常に現実的です。
自分がどのような人生を求めていて、それを実現するにはどんなキャリアが必要なのか、
改めて考え直してキャリア戦略をつくるときには是非参考にしたい一冊です。
個別具体的な戦術は、骨太のキャリア戦略があって初めて検討されるものなのです。
■成功と幸せの両立
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③『成功して不幸になる人々』
キャリア戦略に従ってスキルも資金も獲得し、経営者としてビジネスを成功させたとしても、
それが必ずしも幸せにつながっているとは限りません。
私は、志の実現を通じて、周りの人たちに喜んでもらえることが大切だと思っています。
自分の野望の実現のために人を駒のように使うようでは、
周りにいる人が離れていって、誰にも喜ばれないという寂しい結末になってしまいます。
志とともに周りにいる人たちを大切にしてこそ、幸せに満ちた成功につながると思います。
この本には、成功と幸せの両立のために気をつけるべきことが書かれています。
野望ばかりに奔走して家族を顧みなくなったところに幸せはあるでしょうか?
ビジネスの成功のために部下を容赦なく使い倒したところに幸せはあるでしょうか?
多くの実例を交えながら、成功者が苦しむ様々な代償を浮き彫りにしつつ、
成功したまさにその理由によって失敗するという「成功のパラドクス」を指摘しています。
そのパラドクスを克服して、成功と幸せを両立するために読んでおきたい一冊です。
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